HOKKE-19に登壇,参加してきた

久々の日記ですが・・北海道から編集をかけると言う.

11月28日,29日に開催されたHOKKE-19に参加してきました.2つの研究会が毎年北海道で合同開催している学会です.

ARC
計算機アーキテクチャの研究会
HPC
ハイパフォーマンスコンピューティング研究会

研究室の同期と指導教員の先生の3人で参加してきました.

発表してきた研究

逐次的に記述されたソースコードを,GPU用に自動的にチューニングしつつ並列化を行うというものです.

並列化したい部分を「ディレクティブ」というコメント行で指定しておくと,GPUやマルチコアに対応したソースコードに変換する機能を持ったコンパイラを使います.OpenMPとかもこの範疇ですね.しかしGPUとかの場合は,プログラムのどの部分を並列化するかが(並列化したことによる計算時間の伸び縮みに)かなり重要なので,この「並列化領域」を自動的に最適化します.適当なディレクティブを自動的に付加してコンパイルし,バイナリの実行時間を測定することを繰り返すという方法でやります.

手作業による完璧なチューニングほどの性能は得られませんが,あらゆるアプリやハードウェアにこの方法を適用できることが利点です.GPUなどに関する特別な知識やテクニックを持たない開発者によっても利用できるようにし,GPUなどの利用を一般化(誰にでもできるものに)しようというものでした.

ただ,緊張しすぎたりして発表はかなり苦しいものに...それと筑波大学の先生から厳しい指摘が入るという.汗

学会の様子

前回参加した初めての学会「FIT」と比べて,発表内容はどの人もすごく専門化されたものでした.何よりも,スライドなしも発表ができそうなぐらい,流暢に話したいことを言葉に出していくような人がたくさんいたことが印象的でした.良い発表とは何か,はっきりと認識できたような気がしました.
発表の内容はなんとなくわかるものの,やはり深く掘り下がっていてわからないものもたくさんあってついてくのが大変でした.精進しないと.
一方で,アルゴリズム最適化の話があったり,大規模分散ファイルシステムの話があったりと,様々な方向性の話が聞けたことは,非常に良い経験でした.
そういえば「トーラス」に関するを発表している方がいて,京のようなスパコンのノードがどのように接続されて通信しているのか,ということがとても勉強になったのは印象的でした.
あと個人的に,久々にLinuxの話が聞けたのもまたおもしろかったとか.

懇親会の様子

同期と二人そろってガクブルしながら参加.
最初は全然何もしゃべれなかったけれども,隣に座っていた先生(研究所の)にいろいろお話を聞いたり(),東工大の人とうちの先生にgrrrrからまれたりして,徐々に慣れてきました.
その後leadingな先生方に名刺交換をしていただきつつ研究や今後について激励をいただき,FITで質問を頂いた先生に再会し,大変貴重な時間になりました.
先生や学生問わず,みんな顔見知り以上だったようで,学会がこんな感じのコミュニティだったと知り,もう2年研究できたら,と少し悔やむのでした.
あと,厳しい質問を頂いた先生からは,ディレクティブ型言語についてのフィロソフィーを熱く,しかし優しく語っていただきました.

食べたもの

ジンギスカーン
本当にうまいジンギスカンとは何か.気づいたらめっさ食べていて金額もそれなりだった汗
海鮮丼
ネギトロとサーモン.値段が安いもののそこそこおいしくて大阪との格差を感じた・・・.
寿司
どれもうまくネタが大きい.あぶりサーモンとマダイが特に絶品だったし,コスパも最高だった
札幌ラーメン
(以下これから食べに行く!)
スープカレー